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【TECH BLOG #22】第2回社内輪読会を開催しました
こんにちは、技術戦略チームのA.Kです。
ファンプレックスでは、社内エンジニアの市場価値向上を目的としたスキルアップ研修や勉強会など様々な取り組みを行なっています。今回は直近で実施した「社内輪読会」について紹介したいと思います。
輪読会とは
参加メンバー同士が同じ本を読んできて、その内容について意見を交わすことを目的とした会です。
複数人で協力して読み合うことで理解が難しい箇所を教えあったり、他のメンバーとの議論を通して異なる解釈やより深い読みが行えるため、一人で本を読むより効率的に学習できます。
また、仲間と共に同じ課題に取り組むことで特別な連携感が生まれ、本を継続して読み続けるためのモチベーションアップにつながったりします。
輪読会は外部イベント等で見かけて気になってはいたのですが、小心者の自分は社外の知らない人とやるのはハードルが高そうだなぁと思い、社内エンジニア部のメンバーを集めてやってみることにしました。
今回はコロナ禍での開催ということもあって、Zoomを使ったオンライン上での開催となりました。
書籍について
今回、輪読した書籍は Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか です
この書籍はエンジニア同士のチームプレイについて書かれた良書で、過去に1度読んだことがあったのですが、社内で読んだことがないメンバーにもぜひ読んでもらいたいと思って選出しました。
実は第1回輪読会では、大型書店に出向いて個人的に気になった本を表紙買いで選んでいました。
しかし、実際に輪読してみたところ本の内容が抽象的すぎて理解が難しかったり、得られる知見があまりなかったりと散々な結果となったため、今回は自分の一番のオススメ本をチョイスしました。
輪読する本選びは、学習の成果や参加者のモチベーションに大きく影響するのでかなり重要ですね。
進め方について
輪読会の進め方には様々なやり方がありますが、今回は毎週継続して本を読む習慣を身につけたかったのと参加者同士の主体的なコミュニケーションを行ってもらいたかったため、以下のルールで試してみました。
1.皆で毎週読むページ数を決めて、次の回までに読んでくる(今回は0.5〜1章単位)
2.アジェンダを用意して、感想や話したいことは事前にまとめてきてもらう
3.進行役は全員に発言の機会が渡るようアジェンダをベースにして話題を振る
また、アジェンダを事前に書いてきてもらい易くするよう簡易的なフォーマットも用意したりしました。
以下のような枠だけ用意してあげると人は何か埋めたくなる気持ちが働くと思います。
・〇〇さんの感想
・・魅力的な点、エモい箇所、良いと思った部分など
・・理解が難しかった箇所、気になった点など
・・読んだ前後で考えが変わった事
・・その他(自由記載枠)
上記のルールで運用してみた結果、それぞれ以下の効果がありました。
1.自分だけ読んできてないと気まずいので毎週読書しようという意思が生まれた
2.アジェンダがあったことで議論する時に皆が何から話すか迷うことなく進行できた
3.発言者が偏ることなくメンバー同士で様々な意見を交わすことができた
この仕組みはうまく機能したと思っているので、次回の輪読会でも活かしていきたいと思います。
無事読破しました
輪読会は全13回にわたって行われて、本の読破には三ヶ月ほどがかかりました。
ペースとしては大分ゆっくりですが、一度に読み進める量を少なくしたこともありメンバーが無理なく進められたと思っています。
進めるまでに苦労した点としてはやはり初回の企画から開催までの準備の方でした。
最初は知見がなかったため、どんなやり方で行うか・社内のメンバーをどう巻き込むかでネットで輪読会のやり方を調べたりマネージャーと調整が発生したりと運用方法が固まるまで2ヶ月前後かかってしまいました。
ただ一度やり方さえ固まってしまえば2回目以降の輪読会はすんなり準備ができたので、
今後輪読会の開催を検討されている方にとって、今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
参加者の感想
以下は参加したメンバーの感想を一部抜粋して記載しています。
R.Nさん
・「読まなければ!」という多少のストレスはありましたが、そうでなければ普段は読まないので、結果的には良い機会でした
・同じ内容を読んでいても人それぞれ捉え方が違ったり、同じだったり、感想を聞くのは面白かったです
・具体例がピンとこず1人だったら中途半端な理解で終わったり読み流してしまうところも、誰かが例を挙げてくれたり掘り下げてくれるので、よりインプットしやすかったと思います
・1週間に読む分量も話し合いで決めれたのは良かったと思います
・全体を通して沈黙になることが少なく全員が参加してる感があってよかったと思います
R.Oさん
・こういった本はあまり読むことが無かったので新鮮だった
・マネジメント面での考え方も多く書かれていたので今後の参考にできるように心の片隅に留めておきたい…
・有害な人に対しての対処は本当に参考になった
・チーム制作する人は読んでおいた方が良い(人にやさしく)
S.Sさん
・同じ内容でも人によって捉え方が変わるので面白かったです
・自分だけで読んでいたら見逃してしまいそうな所も、他の人が拾ってくれるので良かったです
・技術書だと思って読んでいたら、プログラミングの技術ではなく、現場で他人と上手くやっていく技術の本でした
・例として出てくる状況がシステム系の「開発現場あるある」な感じで、当時を思い出しながら頭を抱える事が多かったです
N.Aさん
・普段話をしないメンバー層と話をしていろいろな気付きを得られた
・クリエイティブな現場でのマネージメントへの大きなヒント&事例になったので大変役に立った
・マネージメントには種類がたくさんある。中でも流れ作業の現場でのマネージメントとクリエイティブな現場でのマネージメントは全く異なる。そしてこの本もそうだけどエンジニアはクリエイティブな現場のマネージメントを求めていることがすごくわかる
最後に
振り返ってみて、輪読会は社内では普段は話すことが少ないメンバー同士の交流の場として活用すると良いのではないかと思いました。今回の輪読会を通して、各々が大事にしている価値観について理解を深められたり、共通認識を持つことができるので今後の仕事がよりやり易くなったと感じています。
また2回の輪読会を通して、名著と呼ばれるもので・単行本くらいのページ数で・表現が易しい書籍を選ぶと参加者が挫折しないで最後まで続けることができてオススメです。
第3回はスクラム開発の書籍をテーマに輪読会の開催準備を進めてますのでまたの機会に!
※2021年7月1日よりファンプレックスはグリーエンターテインメントへ商号変更いたしました。
※2021年6月30日以前の記事においてファンプレックスという表記がある場合がございますが、ご了承ください。
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