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【TECH BLOG #32】みんなで作る技術力向上勉強会『エンジニアカレッジ』

こんにちは!
グリーエンターテインメント株式会社にて新規開発のエンジニアリングを統括しております、エンジニア部シニアマネージャーのMJです!
今回はエンジニア部で実施している、エンジニアによるエンジニアのための技術力向上勉強会「エンジニアカレッジ」について記事を書かせていただきます。

エンジニアカレッジとは

エンジニアカレッジとはグリーエンターテインメントに所属する全エンジニアが必修として参加する、様々な技術力を向上させるための勉強会です。
勉強会のカリキュラムにはいくつかの種類があり、エンジニアが自由にカリキュラムを選択して受講する形式をとっています。

エンジニアカレッジはなぜ発足したか

グリーエンターテインメントの前身となるファンプレックスでは、移管や運営のプロフェッショナル集団として業務を行ってきました。

長期運営のプロダクトもあり、EOLとの戦いや、レガシーな設計実装のツールやプログラムを改修することも多く、トレンドやモダンな開発技術やフローを業務に取り入れる機会があまり多くはありませんでした。もちろん、効率化のためツールなど自社開発をする場面などで新しいことを取り入れる挑戦は行っていましたけどね。

そんな中、ファンプレックスからグリーエンターテインメントに社名も変わり、組織も強化され、さらに会社として「新規開発」にも力を入れていく方向に舵が取り直されたことで、エンジニア組織としても新しい技術の習得を必要とするフェーズを迎えました。

現状の業務だけでは新しい技術のキャッチアップが加速しないことは目に見えていたので、技術力向上のために組織一丸となって全力で取り組もうという意思決定が、エンジニアカレッジ発足のきっかけです。

現在も「今まで業務で経験できなかったが新規開発に必要かつトレンドでモダンな技術」を習得すべく、エンジニア全員でカリキュラム内容の充実化に取り組んでいます。

カリキュラムの種類について

発足当初はカリキュラムの種類は10種前後と豊富に検討しておりましたが、その中でも新規開発にて即戦力となれる技術をキャッチアップできると判断した5種まで絞っています。

Unityによる3D開発

SRP(Scriptable Render Pipeline)やURP(Universal Render Pipeline)などをベースにシェーディングやエフェクトなど、Unityでの3D開発に必要な基礎知識の座学やハンズオンを行います。

Kubernetes + EKS(AWS)

コンテナ(Docker)の基礎から、Kubernetesの基礎、使い方に加えて、AWSのEKS(Elastic Kubernetes Service)でのクラスタ・ノードグループ作成からデプロイなどの座学やハンズオンを行います。

DevOpsとJenkins

DevOpsの概念から、CI/CDのルーツ、Jenkins環境構築やmaster/slave構成、デプロイやビルドなどのジョブ作成、Pipelineによるジョブの構造化などの座学やハンズオンを行います。

プロジェクトマネジメント

タスクやスケジュール管理に加えて、アジャイル(スクラム)の考え方やプロダクトへの導入方法など、プロジェクトマネジメントの書籍を輪読会形式で学び、意見交換や課題共有をしながら業務に活かしていきます。

サーバーセキュリティ

ウィルスやマルウェアや、脆弱性をつくさまざま攻撃手法に加えて、それらを防ぐための暗号化や署名、証明書などの手法と、とりまく法律やルールなどを輪読会形式で学び、意見交換し合います。

エンジニアカレッジの歩み

企画から開始までの準備期間

カリキュラムの検討や準備には、数ヶ月間の時間をかけました。

まず、カリキュラム内容を決めるにあたり、会社として必要な技術の洗い出しを行い、クライアントやサーバー、DevOps、プロジェクトマネジメントなどの方向性を絞ることから始め、その中からどのカリキュラムを実際に受けてみたいかをエンジニア全員にアンケートを取っていきました。アンケートを元に、方向性を調整・検討・議論を行い、前述のように5つのカリキュラムまで絞り込みました。

カリキュラム決定後、どのカリキュラムを受講するか改めてアンケートを行い、アンケートをもとにメンバーを割り振ります。その中から、ある程度経験と知見を持つメンバーをリーダーとして選出し、さらにエンジニアマネージャーも各カリキュラムのサポーターとして割り振ることで、進行が滞りないように体制を整えました。

各カリキュラムのメンバーと役割が決まり、カリキュラムの方向性の認識を合わせるべくキックオフを実施します。ここで、習得する技術に対してどんな課題感を持っているか、どんなゴールを設定したいかなどを議論して、チームでカリキュラムの方向性と精度を高めていき、内容に落とし込んでいきます。

いよいよカリキュラムスタート

数ヶ月の準備を経て、キックオフを皮切りに各カリキュラムで受講がスタートしました。開催頻度はカリキュラムごとに違いますが、週次でメンバー全員集まり、ハンズオンをしたり、輪読会や、宿題の発表を行い、どんな経験をしたか、どんなどころでつまづいたか、カリキュラムの課題点を都度議論して次週の回の改善に活かしながら、約半年間実施してきました。

その半年間の集大成として、カリキュラムごとにメンバー全員で振り返りをし、本音で意見を伝え合い、課題や要望を話し合い、次の半年間のカリキュラムはどうすればより良くなるかを議論しました。各カリキュラムの議論は全カリキュラムのリーダーとマネージャーが集まった場で共有され、他のカリキュラムの課題感や工夫したポイントなどを知り、自分たちのカリキュラムの改善に活かしました。

やってみてわかった良いこと

確実に知識や技術力は上がる

この成果が出ないとエンジニアカレッジの存在意義がないのですが、ちゃんと上達しました。知識ゼロからスタートした人は受講したことで知識が身につき自信につながり、実務でも手をあげてカリキュラムに紐づく実務タスクに取り組んだり、そもそも実務で取り組むことが決まっていたタスクがカリキュラムを受講したおかげでスムーズに進んだりと、実務につながる成果が出せました。実務で必要なカリキュラムに絞って取り組んだことが功を奏したと感じています。

顔見知りが増える

コロナ禍もあり、別チームのメンバーとは顔を合わせる機会が少ないので、顔見知りを増やすいい機会にもなりました。初めて顔を合わせた人、初めてしゃべった人が普段どこのチームでどんな業務をしてる人なのかを知り、エンジニア部全体の交流活性化にもつながったなと感じます。

進める上で難しかったこと

良かったことの反面、色々な課題にも直面しました。

カリキュラムの内容を作るコスト

主にリーダー陣から挙がった課題ですが、カリキュラム内容を考えたり、資料作成やハンズオンのレビューをするのが大変だという意見が出ました。とはいえ、カリキュラムに参加しているメンバーとしては資料も欲しいし、ハンズオンのレビューはしてほしがっているというジレンマが…。

開発や運営の業務をしながらカリキュラムの対応をするコストは大きな課題です。全てゼロから作るのではなく、既存の教材や資料を利用したり、効率の良いレビューやサポートを検討しなければいけません。

足並みをあわせること

前述のとおり、参加者全員が開発・運営業務に従事しているので、業務がいそがしくカリキュラムに参加できなかったり、宿題ができないなど、足並みが揃わない場面が全てのカリキュラムで発生しました。

遅れてしまった場合は、今週のカリキュラムに追いつくために前週の内容を急ピッチでキャッチアップする必要があったり、参加者の負担が増えてしまう面も課題でした。

カリキュラムに数回参加できなくても差が生まれにくい進め方や、やり方を検討する必要があります。

実務に活かすこと

カリキュラムを受講した結果、業務に活かせたと前述しましたが、業務内容に完全に即した内容ではないため、受講した上で応用して業務に取り込む必要がありました。応用には経験もある程度必要になってしまうため、経験が足りず業務に活かせないという人も少なからずいました。カリキュラム内容をもっと業務に沿った内容に近づけるよう、追加の検討が必要だと感じました。

勉強会もPDCAサイクルが必要

時間をかけて準備をしてきましたが、たくさんの課題が出てしまいました。
とはいえ「良いカリキュラムができた」と思っても、万人に合うカリキュラムにはなりません。何かしらの課題は必ず出てきます。内容を振り返り、課題を見つけ、改善を考え、次回に活かす、というPDCAサイクルを勉強会にも取り入れる必要があると痛感しました。

エンジニアカレッジのような、社内勉強会を開催しようとすると、どうしても最初からクオリティの高いものを求めてしまいがちです。もちろんクオリティは大切ですが、それよりも、勉強会自体が参加者のみんなと一緒に成長していくものと捉え、「みんなの意見やフィードバックを取り入れて、より良くしていこう」という姿勢と行動が重要です。

まとめ

これからもエンジニアカレッジを、エンジニアによるエンジニアのためのトレンドでモダンで実務に活きる技術が取り入れられたイケてる社内勉強会にすべく取り組んでいこうと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

グリーエンターテインメント株式会社 広報担当

東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー

E-mail:info-ent@ml.gree.net