【TECH BLOG #48】社内学習制度に参加してみて

グリーエンターテインメント株式会社 クライアントエンジニアのR.Oです。
今回は社内で定期的に開催されている社内学習制度および輪読会の内容についてご紹介させていただきます。
参加のきっかけ
とある日、新規プロダクトへの異動連絡と共に開発にUnityを使用する旨を告げられました。Unityに関してはちょっとした機能開発程度での経験且つ最後に触ったのが4~5年以上も前というスキルセットのため内心ビクビクしている状態ではありましたが、「このチャンスを逃すわけにはいかない」という気持ちと共に学習制度への参加の意向を上長へ連絡。その後あっさりOKが出たため、基礎の再習得に加えて+αとして何かモノにできればという目標と共にカリキュラムに臨みました。
学習制度・輪読会について
さて、本題についてですが現在グリーエンターテインメントでは下記の2つが不定期にですが開催されています。
1.学習用カリキュラムSkillUpProgram(通称SUP)
2.社内輪読会
1に関してはUnity等のゲームエンジンや特定言語の基礎の習得を中心としたものから、それらの応用に至るまで様々なカリキュラムが用意されています。現在は主に配属予定のプロダクトで使用されている技術に関する基礎知識の習得を行う従業員が多いです。
2に関しては希望者で特定の課題図書を読み、週に一度の意見交換を通して理解を深めていくものとなります。課題図書は様々で、技術書籍やマネジメント関係書籍等、幅広く選定対象となっています。
参加してみて
学習用カリキュラムSkillUpProgram(通称SUP)
SUPに関してはカリキュラム毎にレベルが設けられており、今回は基礎的な部分ということでLevel1の内容を受講しました。内容としては「ユニット一覧/詳細画面を作る」といったものですが、ゲーム開発にほぼ必須な機能(スクロールビュー、シーン遷移等)を改めて復習し直すといった点でとても参考になりました。素材として提供されるものは過去社内で運営されていたタイトルのものなので、本格的なアセットで実装に臨めるという点でも作業のモチベーションに繋がりました。初心者にありがちな LayoutGroup + ContentSizeFitter の組み合わせにも大苦戦したり、GridLayoutGroupを使わずにHorizontalLayoutGroupで頑張ってしまったり、この辺りで事前にハマったおかげで実務時間を大ロスせずに済んだので、改めて受けておいて良かったと痛感しました。
社内輪読会
社内輪読会の方では株式会社サイバーエージェント様より公開された『Unity パフォーマンスチューニングバイブル』が課題図書となりました。
上記SUPと合わせて参加しUnityを触る上での基礎的な項目、他プロダクトでの具体的な運用例等も交えて話をすることができ、毎回実践に活かせる内容を得られたと思っています。
・Profilerに関する詳細な情報
・チューニングに関する効果的な内容
・明示的に破棄が必要なクラス
等々
その後参画したプロダクトでは上記で学んだ内容を活かしつつ新規画面の開発や拡張機能等、様々な機能の開発に着手でき、一定の成果は挙げられたように思います。学習制度によって事前にその辺りの知識にブーストがかかった状態で臨めるため、精神的にもかなり楽でした。
最後に
プログラマとして仕事をしていく上で、事前知識が無い状態で「さぁ業務開始!」といったことはしばしば起こることだと思います。
その場合はもちろん情報収集をしつつといった状態になりますが、弊社ではこのようなカリキュラムが用意されていることで良い緩衝材としての機能や、より具体的な実装方法や手順の習得といった形でのサポートが充実しています。
今後は学習した内容を元に自身の更なるスキルアップや後進のために受講したカリキュラムの更新/強化等にも取り組んでいきたいと思います。
本件に関するお問い合わせ先
グリーエンターテインメント株式会社 広報担当
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